徳永直
日露戦争当時の日本の農村の有り様、当時の日本の景況が分かる作品です。著者は、農民系プロレタリアートであったかと思います。本作品に著されている背景を考えると、プロレタリア文学に傾倒されたことが、分かるように思います。日露戦争は、運良く、ロシア海軍バルチック艦隊撃破で、一年程で幕を引けました。もし、二年、三年と長引いていたら、日本は、ロシアの植民地になっていたかもしれない、と思えるような景況感が、この作品から窺えます。
このはなしには続きがあろう。あぁ読みたい。 徳永直を見直した!