「麦の芽」の感想
麦の芽
むぎのめ
初出:「中外日報」1930(昭和5)年3月

徳永直

分量:約12
書き出し:一善《ぜん》ニョムさんは、息子達夫婦が、肥料を馬の背につけて野良へ出ていってしまう間、尻骨の痛い寝床の中で、眼を瞑《つぶ》って我慢していた。「じゃとっさん、夕方になったら馬ハミ(糧)だけこさいといてくんなさろ、無理しておきたらいかんけんが」出がけに嫁が、上《あが》り框《かまち》のところから、駄目をおして出ていった。「ああよし、よし……」善ニョムさんは、そう寝床のなかで返事しながらうれしかった。いい...
更新日: 2019/01/28
6b1eb9c38584さんの感想

かわいそう。何の救いもない……。