「大久保湖州」の感想
大久保湖州
おおくぼこしゅう
初出:(上)「女性改造 第三巻第五号」1924(大正13)年5月1日、(下)「女性改造 第三巻第六号」1924(大正13)年6月1日

芥川竜之介

分量:約29
書き出し:或秋の夜、僕は本郷の大学前の或古本屋を覗いて見た。すると店先の陳列台に古い菊判の本が一冊、「大久保湖州著、家康と直弼《なほすけ》、引ナシ金五十銭」と云ふ貼り札の帯をかけたまま、雑書の上に抛り出してあつた。僕はこの本の挨を払ひ、ちよつと中をひろげて見た。中は本の名の示す通り、徳川家康と井伊直弼とに関する史論を集めたものらしかつた。が偶然開いた箇所は附録に添へてある雑文だつた。「人の一生」——僕はこの...
更新日: 2022/02/22
19双之川喜41さんの感想

 判官贔屓と言うのとは 少し違うけど 生前には あまり 適切な評価をされなかったのではないかという 視点から 湖州に肩入れしている。 定評を 疑ってかかることは 時に 意味がある。