「阿霞」の感想
阿霞
あか

田中貢太郎

分量:約10
書き出し:文登《ぶんとう》の景星《けいせい》は少年の時から名があって人に重んぜられていた。陳《ちん》生と隣りあわせに住んでいたが、そこと自分の書斎とは僅かに袖垣《そでがき》一つを隔てているにすぎなかった。ある日の夕暮、陳は荒れはてた寂しい所を通っていると、傍の松や柏の茂った中から女の啼《な》く声が聞えて来た。近くへいってみると、横にしだれた樹の枝に帯をかけて、縊死《いし》しようとしているらしい者がいた。陳は...
更新日: 2025/09/30
艚埜臚羇1941さんの感想

  みじかい わりに 話しは 込み入っていて 阿霞なる 女は 人では なかった。では 何物 だったのかは 書いてないので 判然としない。しきりに 「先祖の 得が 厚かった」と 記されていて それでも こんな 惨状に 充ちた 国に 成り下がるものかと 感心した。