内田魯庵
二葉亭四迷は 自分の 文才を 危うんで 神経的に 文章を 気に病んでいた。ドストエフスキーの 「罪と罰」を 露国の 最大文学としつつも 文章は からしき 下手くそとして ツルゲーネフを 上位に置いた。二葉亭は 文学上の 批判が 文章の 好悪に 囚われていたという。文学作品の 評価を 文章力の 評価に 片寄りすぎると 木を見て森を見ずと なることをは あるかもしれないと 想った。