「リラの手紙」の感想
リラの手紙
リラのてがみ

豊田三郎

分量:約39
書き出し:久能は千駄木の青江の家に移って卒業論文に取りかかった。同じ科の連中に較べると、かなり遅れていたので、狼狽気味に文献を調べ、此方に来ていない参考書を取り寄せたりした。大学の語学的な片よりを嫌って、その間近の喫茶店などにとぐろを巻いて文学をやる友達のいないのを歎じたり、気焔をあげたりしていたが、実際には創作など発表している先輩がいても、自分の方から頭をさげて行く気にならないで、誰か誘いかける奴はいない...
更新日: 2021/04/05
19双之川喜41さんの感想

 同人誌も卒業論文もはかばかしくない 男が  素人の娘と付き合っているうちに 人に言えないような 恥ずかしい病気 かかってしまったので あれこれと 詮索したり 家探ししたりする 話である。 謎解き仕立てになっているにしては 詩味が 少々あると感じた。