あけび（片山広子）の感想 - 青空文庫作品の感想 -

「あけび」の感想

あけび

片山広子

分量：約5分

書き出し:隣家の庭に初めてあけびが生つたからと沢山わけていただいた。私といつしよに暮してゐる山形生れのＨは、かねてからあけびは実よりも皮の方がおいしい、皮を四五日かげぼしにしてから細かくきざんで油でいためたのを醤油でゆつくり煮しめて食べるのだといふことをしきりに言つてゐたから、すぐにその料理を作つてもらつた。じつに珍味であつた。ほろにがく、甘く、やはらかく、たべてゐるうちに山や渓の空気を感じた。茘枝《れいし...

更新日: 2020/10/03

19双之川喜41さんの感想

　苦いものづくし七珍である。 ①あけび　②茘枝(れいし) ③蕗(ふき)のとう　④五加木(うこぎ)　⑤山独活(うど)　⑥おうす▫濃茶　⑦ザボン私は苦いものを好むけど　蕗の薹は　格別に　美味であると感じる。時代の趨勢は　薄味▫甘味が大勢であり　苦いもの好きは　絶滅危惧種であろうと感じたのである。

更新日: 2017/11/15

c6bb9347aef3さんの感想

いい。さすが評価の高いエッセイスト、という感じ。

更新日: 2017/06/25

ee92929eebd3さんの感想

アケビ、あたいも食べたなったわー

更新日: 2017/06/25

9faefe98cbdeさんの感想

食材を通じて春を楽しんでいて、素敵だと思った。私は苦いものが苦手だけど、描写がとても丁寧に書かれていたので、味覚に反応しなくても一緒に春を味わえたように感じて幸せな気持ちになった。

更新日: 2016/12/05

bdd53005a915さんの感想

息を引き取る緑色。しかめっ面した善意の目。

更新日: 2016/09/24

まりりんもんろさんの感想

蕗のとうは大好きだ