「過去となつたアイルランド文学」の感想
過去となつたアイルランド文学
かことなったアイルランドぶんがく

片山広子

分量:約9
書き出し:今はもう昔のこと、イエーツは一九二三年にノーベル文学賞をもらつた時の感想を書いてゐる——その時私の心にはここにゐない二人のことが考へられた。遠い故郷にただ一人で寂しく暮らしてゐる老婦人と、わかくて死んだもう一人の友と——。グレゴリイ夫人とシングとはイエーツと共にアイルランドの文芸運動を起した中心の人たちであるから、イエーツはいま自分が貰ふノーベル賞は三人が共に受けるべきものと思つたのであらう。その...
更新日: 2016/11/27
ayameさんの感想

昭和初期の中流階級の人は、精神面でも裕福だった。満ち足りた生活だったと思われる。作者もその一人。 作者は大戦前に好きだったアイルランドの文学を戦後再読して、もはや前と同じようには楽しめない自分を嘆く。悲痛な声が聞こえるようだった。 今、心のままに本を楽しんで読める自分は、とても幸せだと思う。

更新日: 2016/08/31
5d05c421a16bさんの感想

アイルランドの旋律はなつかしい。日本のうたはアイルランドから来たのが多いのかな?エンヤの歌に惹かれるのはケルト音楽の匂いが日本人のうたごころに通じるのかな?かたやまさん、あおぞらぶんこにありがとう。