天神さまは勉強の神様だから天神机は勉強机ということか。天神机に肘をついて頭の中で半七の活躍を思い描いている岡本綺堂が目に浮かぶ。
著者の机の遍歴は なかなか面白い。 寺子屋で使われていた天神机は 桐でできていたようだ。 栴檀(セン)で 出来た大 机も 使ってみた。 ぼんやりしている時も 机の前に座っているのは 鳥でいえば 止まり木に止まっているようなものという。 吹き出して しまった。
物に対する作者への思いは、多くの人が一度は抱いた経験があると考えながら読んでいた。
普段は机に対して何も感じることはありませんが、読んだあとに子供のときに使っていた学習机を思い出しました。
机に対する、物書きの考え方と、時代風景がみてとれて、心地よい体験ができた。
半七捕物帳の岡本綺堂の愛用した机とは。 思い出と一緒に柔らかく話していて、あの名作大作が書かれた光景を想像できる、かも?
机に対する思い出は私にもあります。小学校に入りたての頃、机を買ってもらったと思いますが、嫌な思い出があります。小学生の机といえば、男の子は仮面ライダーで女の子はキャディキャンディが定番でした。けれども私はそうした子供じみた机が嫌で泣きわめいたと記憶してます。今会社で使っているビジネスデスクのような極めてシンプルな机が欲しかったのです。昔の子供は大人と変わらない調度品を使っていたのではないでしょうか。子供の頃に使っていた勉強机は当然今はないです。机と言えば単身寮の備え付けの木机で、テレビとパソコンが置かれています。食事のテーブルも兼ねてます。マイホームの子供の3台の机もいづれなくなってしまうと思うと悲しい気持ちになります。
机にこだわりは特にないけれど、宿り木という気持ちは理解できた 紙と鉛筆と絵を描く道具で自分は出来上がっている