「風呂を買うまで」の感想
風呂を買うまで
ふろをかうまで
初出:「読売新聞」1924(大正13)年7月28日

岡本綺堂

分量:約7
書き出し:わたしは入浴が好きで、大正八年の秋以来あさ湯の廃止されたのを悲しんでいる一人である。浅草|千束町《せんぞくちょう》辺の湯屋では依然として朝湯を焚くという話をきいて、山の手から遠くそれを羨《うらや》んでいたのであるが、そこも震災後はどうなったか知らない。わたしが多年ゆき馴れた麹町《こうじまち》の湯屋の主人は、あさ湯廃止、湯銭値上げなどという問題について、いつも真先に立って運動する一人であるという噂を...
更新日: 2023/11/18
鍋焼きうどんさんの感想

当時、都会での内風呂はどれくらい贅沢だったろうか。しかも震災の傷跡が残る東京で。