岡本綺堂
今でも夜の鐘は聴けるのだろうか、静かな一人旅、憧れてしまう。
旅の宿で鐘の音を聴きながら想像を逞しくする。大正時代の修善寺の風情を味わう。
春を感じられない修善寺。 綺堂は、指月ケ岡の頼家の墓前で『修善寺物語』の構想を得たとある。 車中で耳にした海難事故の話しで 気が滅入っていたので 早くに 床にはいる。 創作秘話である。