「年賀郵便」の感想
年賀郵便
ねんがゆうびん
初出:「モダン日本」1935(昭和10)年1月号

岡本綺堂

分量:約4
書き出し:新年の東京を見わたして、著るしく寂しいように感じられるのは、回礼者の減少である。もちろん今でも多少の回礼者を見ないことはないが、それは平日よりも幾分か人通りが多いぐらいの程度で、明治時代の十分の一、ないし二十分の一にも過ぎない。江戸時代のことは、故老の話に聴くだけであるが、自分の眼で視《み》た明治の東京——その新年の賑《にぎわ》いを今から振返ってみると、文字通りに隔世の感がある。三ヶ日は勿論である...
更新日: 2025/01/03
65c8aadc88adさんの感想

雙喜  最近では 年賀状の 発行部数が 年々 減少の 一途を たどっていることは この時期 新聞紙上を 毎年 賑わしている。ときの流れと いうものは 恐ろしいもので いろいろと 飲み込まれてしまい 気にする 人びとさえ いなくなってしまった。年賀の 原形が 自宅を 訪問 することで あったという 面倒な 風習は 私の 記憶の 奥底に 微かに 残っている。急激な 時代の 変化は 懐古趣味さえ 吹き飛ばして 了うと 感じた。03:08

更新日: 2023/11/15
鍋焼きうどんさんの感想

年賀状は年賀の簡略化だと改めて知る。年賀郵便が流行る以前は大方徒歩で挨拶に回っていた。主人は回礼で、家人は回礼者の応対に忙殺され、おせち料理もこんなことのためにの為に考え出されたのだろう。

更新日: 2015/10/11
4c60046db05eさんの感想

へぇとおもわされる作品。新しい気づきになりました。

更新日: 2015/10/07
f399740ccaf4さんの感想

東京にも昔はこんな習慣があったのだと思うと不思議で、楽しく読みました。風習を扱う随筆が好きになりました。

更新日: 2015/10/06
a5ac6a3c331fさんの感想

とても興味深く読めました。 子供のころ、父親が町内の知人の家に 年始の挨拶に行ったり、年始客が来られたりしていたことを 思い出します。 郵便事業の進歩や、都会の劇場が、元旦から開演していることも各々が 関連しあっているのは 面白いことです。  インターネット時代の今日も、変化していく様は、相似的に同じなんだなと 思いました。

更新日: 2015/10/05
2d5da82a7132さんの感想

回礼が年賀郵便にとって代わり、新年の趣の変化に寂しさを感じている筆者、最近はその年賀郵便が電子メールにとって代わりつつある今日。 時代の移り変わりに思いを馳せたくなる作品。

更新日: 2015/10/05
9be20f740ce7さんの感想

自分の知らない時代の、自分の知らなかったこと、当時の様子などを知ることができた。とても楽しんで読めた。