「正月の思い出」の感想
正月の思い出
しょうがつのおもいで

岡本綺堂

分量:約5
書き出し:ある雑誌から「正月の思い出」という質問を受けた。一年一度のお正月、若い時から色々の面白い思い出がないでもないが、最も記憶に残っているのは、お正月として甚だお目出たくない、暗い思い出であることを正直に答えなければならない。明治二十八年の正月、その前年の七月から日清戦争が開かれている。すなわち軍国の新年である。海陸ともに連戦|連捷《れんしょう》、旧冬の十二月九日には上野公園で東京祝捷会が盛大に挙行され...
更新日: 2023/11/16
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新年の祝賀と戦勝の盛り上がりと叔父の不幸とのギャップの大きさに戸惑う様子が目に見える。追い打ちをかける友の戦死が悲しい。