「銀座の朝」の感想
銀座の朝
ぎんざのあさ
初出:「文芸倶楽部」1901(明治34)年7月号

岡本綺堂

分量:約5
書き出し:夏の日の朝まだきに、瓜の皮、竹の皮、巻烟草《まきたばこ》の吸殻さては紙屑なんどの狼籍《ろうぜき》たるを踏みて、眠れる銀座の大通にたたずめば、ここが首府《みやこ》の中央かと疑わるるばかりに、一種荒凉の感を覚うれど、夜の衣《ころも》の次第にうすくかつ剥《は》げて、曙《あけぼの》の光の東より開くと共に、万物《ばんぶつ》皆生きて動き出ずるを見ん。車道と人道の境界《さかい》に垂れたる幾株の柳は、今や夢より醒...
更新日: 2023/11/16
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闇から光へ、暗から明へ、静から動へ、閑から繁へ、緩から急へ。移りゆく銀座の朝のスケッチ。朝をついて苛酷な労働が始まる。