「思い出草」の感想
思い出草
おもいでぐさ
初出:「木太刀」1910(明治43)年11月、1911(明治44)年1月号

岡本綺堂

分量:約17
書き出し:一赤蜻蛉私は麹町《こうじまち》元園町《もとぞのちょう》一丁目に約三十年も住んでいる。その間に二、三度転宅したが、それは単に番地の変更に止《とど》まって、とにかくに元園町という土地を離れたことはない。このごろ秋晴《しゅうせい》の朝《あした》、巷《ちまた》に立って見渡すと、この町も昔とは随分変ったものである。懐旧《かいきゅう》の感《かん》がむらむらと湧く。江戸時代に元園町という町はなかった。このあたり...
更新日: 2025/03/30
8eb05d040692さんの感想

今もそうだけど、昔あった物や良き風景が時代の移り変わりで消えてしまうのは寂しい