「凧の話」の感想
凧の話
たこのはなし
初出:「趣味之友」第25号、1918(大正7)年1月

淡島寒月

分量:約8
書き出し:凧《たこ》の話もこれまで沢山したので、別に新らしい話もないが、読む人も違おうから、考え出すままにいろいろな事を話して見よう。凧の種類には扇、袢纏《はんてん》、鳶《とび》、蝉《せみ》、あんどん、奴《やっこ》、三番叟《さんばそう》、ぶか、烏《からす》、すが凧などがあって、主に細工物で、扇の形をしていたり、蝉の形になっていたりするものである。これらの種類のものは支那から来たもののようである。また普通の凧...
更新日: 2025/08/21
艚埜臚羇1941さんの感想

  その頃 日本橋 馬喰町に 有名な 凧屋が あった。自分で 凧作りに 励む 人も いたけど 購入する 人も 多かった。電線の ない時代なので 広場で 凧揚げを 楽しんだ あと そのまま 路地を くぐり抜け 自宅の 部屋から 引き続き 揚げると いう。凧の 散歩で ある。虚脱感に 溢れた 古き よき時代の 度肝を 抜かれるような 実話である。