内田魯庵
出だしは 沼南を 大政治家として 褒め称えているけど 次第に沼南の知られて困るようなことを 暴露しているのがなんとも面白い。 自分は 散々女遊びをしておきながら 廃娼運動を提唱して 廃娼より拝娼だと皮肉られている。 妻と不倫をした 貧乏書生に 帰郷する金を出し 読むべき本を与えたりしたのは 太っ腹な美談とされている。