「皇海山紀行」の感想
皇海山紀行
すかいさんきこう
初出:「山岳 一六の三」1923(大正12)年5月

木暮理太郎

分量:約31
書き出し:降りがちな天候は、十一月に入ってもからりと晴れた日は続かなかった。ことに土曜から日曜へかけてはよく降った。この意地悪い雨のために出鼻をくじかれて、出発はもう予定より三週間も遅れてしまった。これがもし紅葉見物を兼ねての旅であったならば、目的の一半は既に失われた訳《わけ》であるが、皇海《すかい》山に登ることが主眼であったから、秋の旅とはいえ、紅葉の方はどうでもよかったのである。ただ余り寒くなって山に雪...
更新日: 2017/08/07
ae241304c9bcさんの感想

山の本を読んでいくとたびたび出てくる人。どんな人なんだろうかと思い、初読。ちょうど、皇海山に登ろうとしていたので、昔のスカイを覗く。 このころの山登りと言うのは、冒険に満ちている。磁石を持っていないというのに驚いた。地図の地形を頼りに歩く。今とは違う登山の仕方。 他の作品も読み進めてみたい。