雙喜 小説の 創作の 意図 解題の ような 文章である。あの 大菩薩峠の 作者らしき 紳士が 同行者達と 文学論 文明論を 繰り広げるのが なんとも 面白い。中里は 蟄居生活を 山の中で 余儀なく していたので 物言わぬは はらふくるる 想いを 吐き出した 感があり 創作の 隠し味に 気づかされたりして 啓発された。
はじめは 小説かと思い込んで読み始めると 終わり頃に 筆者である介山自身が随筆であると 明記している。 自分自身では 著書 大菩薩峠の 主人公 机竜之介について 読者は「善悪は超越してあの性格そのものを珍しがつている」と記し ニヒリストかもしれないとする。