「書かでもの記」の感想
書かでもの記
かかでものき

永井荷風

分量:約65
書き出し:一身をせめて深く懺悔《ざんげ》するといふにもあらず、唯|臆面《おくめん》もなく身の耻とすべきことどもみだりに書きしるして、或時は閲歴《えつれき》を語ると号し、或時は思出をつづるなんぞと称《とな》へて文を売り酒|沽《か》ふ道に馴れしより、われ既にわが身の上の事としいへば、古き日記のきれはしと共に、尺八《しゃくはち》吹きける十六、七のむかしより、近くは三味線けいこに築地《つきじ》へ通ひしことまでも、何...
更新日: 2020/10/31
19双之川喜41さんの感想

 偉大な作家の 死を表して 図書館が一つ無くなってしまったという言い方をすることは 有るらしいけど 上田敏の逝去を 荷風は 心から 悼んでいる。 荷風が 出版社との 揉め事で 悪戦苦闘した事は 初めて知った。