永井荷風
現代文学に通じるところもあれば、そうでもないところもある。 ただ、小難しいようでいて、物書きを口説きに例えたりフランス語を推してくるのは大変荷風先生らしく、肩の力を抜いてくれる。 時折はっと目の覚めるような言葉が出てくるのもまた素晴らしい。 しかしこの先生、最初乗り気無さそうに見えて、案外ノリノリである。