「十六、七のころ」の感想
十六、七のころ
じゅうろく、しちのころ
永井荷風
分量:約12分
書き出し:
十六、七のころ、わたくしは病のために一時学業を廃したことがあった。もしこの事がなかったなら、わたくしは今日のように、老に至るまで閑文字《かんもじ》を弄《もてあそ》ぶが如き遊惰《ゆうだ》の身とはならず、一家の主人《あるじ》ともなり親ともなって、人間並の一生涯を送ることができたのかも知れない。わたくしが十六の年の暮、といえば、丁度日清戦役の最中《もなか》である。流行感冒に罹《かか》ってあくる年の正月一...
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更新日: 2018/04/24
ec538f32331eさんの感想
荷風の育ちの良さを感じる。文体がとても丁寧。病気静養中に随分多くの難しい本を読んだと感心する。やはり、 凡人では無い。とは言え、当時は、パソコン、テレビ、ゲーム等も無かったのも事実である。
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