「梅雨晴」の感想
梅雨晴
つゆばれ

永井荷風

分量:約13
書き出し:森先生の渋江抽斎《しぶえちゅうさい》の伝を読んで、抽斎の一子|優善《やすよし》なるものがその友と相謀《あいはか》って父の蔵書を持ち出し、酒色の資となす記事に及んだ時、わたしは自らわが過去を顧みて慚悔《ざんかい》の念に堪《た》えなかった。天保の世に抽斎の子のなした所は、明治の末にわたしの為したところとよく似ていた。抽斎の子は飛蝶《ひちょう》と名乗り寄席《よせ》の高座に上って身振|声色《こわいろ》をつ...
更新日: 2017/07/26
コクトウさんの感想

孤高の人というイメージの強い永井荷風の親友たちの話。 荷風がどれだけこの友人らが大切だったかよくわかる