「夏の町」の感想
夏の町
なつのまち

永井荷風

分量:約31
書き出し:一枇杷《びわ》の実は熟して百合《ゆり》の花は既に散り、昼も蚊の鳴く植込《うえごみ》の蔭には、七度《ななたび》も色を変えるという盛りの長い紫陽花《あじさい》の花さえ早や萎《しお》れてしまった。梅雨《つゆ》が過ぎて盆芝居《ぼんしばい》の興行も千秋楽《せんしゅうらく》に近づくと誰も彼も避暑に行く。郷里へ帰る。そして炎暑の明《あかる》い寂寞《せきばく》が都会を占領する。しかし自分は子供の時から、毎年《まい...
更新日: 2019/10/30
19双之川喜41さんの感想

 荷風は 欧州まで出かけたことがあるにしては 旅行▫旅館を好いていないらしい。 日常的な佇まいのうちに 非日常的な詩味を 掘り出す。 旅券いらずと言うか 切符いらずと言うか お徳用な嗜好ではあると感じた。