「正宗谷崎両氏の批評に答う」の感想
正宗谷崎両氏の批評に答う
まさむねたにざきりょうしのひひょうにこたう

永井荷風

分量:約17
書き出し:去年の秋、谷崎君がわたくしの小説について長文の批評を雑誌『改造』に載せられた時、わたくしはこれに答える文をかきかけたのであるが、勢《いきおい》自作の苦心談をれいれいしく書立てるようになるので、何となく気恥かしい心持がして止《よ》してしまった。然るにこの度は正宗君が『中央公論』四月号に『永井荷風論』と題する長文を掲載せられた。わたくしは二家の批評を読んで何事よりもまず感謝の情を禁じ得なかった。これは...
更新日: 2022/01/24
19双之川喜41さんの感想

 その批評が  どのようなものか 承知していないので 創作活動のよって立つところを 説明している様にもみえた。 戯作者が 幕末国難の時代にあって  平然として  淫猥な 人情 本 の作成に 耽っているのが 痛快に見えたと言うのは  彼の性癖を示しているようであると感じた。