「矢はずぐさ」の感想
矢はずぐさ
やはずぐさ

永井荷風

分量:約52
書き出し:一『矢筈草《やはずぐさ》』と題しておもひ出《いづ》るままにおのが身の古疵《ふるきず》かたり出《い》でて筆とる家業《なりわい》の責《せめ》ふさがばや。二さる頃も或人の戯《たわむれ》にわれを捉へて詰《なじ》りたまひけるは今の世に小説家といふものほど仕合《しあわ》せなるはなし。昼の日中《ひなか》も誰《たれ》憚《はばか》るおそれもなく茶屋小屋《ちゃやこや》に出入りして女に戯れ遊ぶこと、これのみにても堅気《...
更新日: 2021/01/03
19双之川喜41さんの感想

 荷風は 幸せな結婚生活を 送っていた時期があったようだ。 題意は 薬にもなる 野草で 去っていった妻の面影を だぶらせているように 思えた。 随筆と 称しており 真相が 判るわけではないと感じた。