「落ちてゆく世界」の感想
落ちてゆく世界
おちてゆくせかい

久坂葉子

分量:約49
書き出し:ある日——足音をしのばせて私は玄関から自分の居間にはいり、いそいで洋服をきかえると父の寐ている部屋の襖をあけました。うすぐらいスタンドのあかりを枕許によせつけて、父はそこに喘いでおります。持病の喘息が、今日のような、じめじめした日には必ずおこるのです。秋になったというのに、今年はからりと晴れた日はまだ一日もなく、なんだか、あついような、そして肌寒い毎日でありました。「唯今かえりました。おそくなりま...
更新日: 2025/07/10
8e1be9733527さんの感想

what a pitiful life...