画工と幽霊
がこうとゆうれい
初出:「文藝倶楽部」1902(明治35)年8月分量:約24分
書き出し:千八百八十四年、英国|倫敦《ロンドン》発刊の某雑誌に「最も奇なる、実に驚くべき怪談」と題して、頗《すこぶ》る小説的の一種の妖怪談を掲載し、この世界の上には人間の想像すべからざる秘密又は不思議が存在しているに相違ない、これが即ち其《そ》の最も信ずべき有力の証拠であると称して、その妖怪を実地に見届けた本人(画工《がこう》エリック)の談話を其《そ》のまま筆記してある。原文は余《よ》ほど長いものであるから...