「画工と幽霊」の感想
画工と幽霊
がこうとゆうれい
初出:「文藝倶楽部」1902(明治35)年8月

岡本綺堂

分量:約24
書き出し:千八百八十四年、英国|倫敦《ロンドン》発刊の某雑誌に「最も奇なる、実に驚くべき怪談」と題して、頗《すこぶ》る小説的の一種の妖怪談を掲載し、この世界の上には人間の想像すべからざる秘密又は不思議が存在しているに相違ない、これが即ち其《そ》の最も信ずべき有力の証拠であると称して、その妖怪を実地に見届けた本人(画工《がこう》エリック)の談話を其《そ》のまま筆記してある。原文は余《よ》ほど長いものであるから...
更新日: 2018/06/28
c04e806db744さんの感想

1度目は分からなかったが、最後まで作品を読んでから再び幽霊が出た箇所を見てハハァと腑に落ちた。 二晩現れた女の動作はまさに窓から人を突き落としている具合、それも膝をすこし屈めてとあるからやはり自分の背丈よりも小さな人を…と考えたらやはり噂されていたとおりこの女性が子どもを殺めたんだなと。 でもなぜ夜に現れたのち、画工のほうを睨んだのかは気になるところ。客である画工も落としてやろうとしていたんだろうか…

更新日: 2018/06/28
5173c54655b2さんの感想

主人公の見た幽霊はいったいどっちの幽霊だったのか?  読解力のない私としては、疑問と想像力の広がる作品でした。 昔の作家さんの、言葉の選び方、この時代独特の漢字の使い方、趣きがあって、素敵な作品でした。