「破れわらじ」の感想
破れわらじ
やぶれわらじ
初出:「破れわらじ」1954(昭和29年)11月、NHK放送

三好十郎

分量:約43
書き出し:お花健二六平仲蔵伍助杉村中年過ぎの女五郎(肥前)お銀番頭一、二松男金一三吉通行人およね越後豊後陸前サツマ上州マキ子三河岩見井上医師音楽(後のくだりのシンフォニイと同じ主題のオーヴァチュア)音楽をバックにしてアナウンス。アナウンスと音楽が止み、しばらくシーンとして。不意にカーン、カーン、カーンと大なたで立木を刻む音が、山々にこだましてひびきわたる。鋭い小鳥の声々。時々、風にのって谷川の音がザーッと流...
更新日: 2021/01/03
19双之川喜41さんの感想

 放送劇の台本と 思われる。 九州で 木こりと筏師(いかだし)を 生業としている男たちが 川を下る 風景 が 迫力に満ちた描写で  伝わってくる。 後半 になると 舞台は東京となり 食い詰めた人たちが  生きる気力を失った少女を 中心に 肩寄せあって暮らしている。 多分 九州での思い出が 心の支えになっていると思われる。 放送劇 の最盛期の 作品 であろうと感じた。