「遺物・遺蹟と歴史研究」の感想
遺物・遺蹟と歴史研究
いぶつ・いせきとれきしけんきゅう
初出:「民族と歴史 第一巻第四号」1919(大正8)年4月

喜田貞吉

分量:約17
書き出し:過去の住民たるわれらの祖先が遺した遺物・遺蹟が、過去におけるわれらの祖先の生活状態を明かにし、その変遷発達の蹟を示すうえにおいて、最も有益なる材料なるべきは言うまでもない。歴史家が史料として取り扱うべきものが、ひとり文字によって伝わった記録ばかりでなく、これら遺物・遺蹟またその重きをなすべきことは、今さらに余輩の贅言を要しないまでに公知の事実である。特に余輩の主として研究しようとする太古・上古の事...
更新日: 2021/05/29
阿波のケンさん36さんの感想

歴史家として考古学にどう向き合うかについての作者の考えを述べたもの。当時の考古学者である浜田博士との見解の相違についても述べている。