菊池寛
昔であれば学校の道徳のテキストになるべき内容だ。アメリカ人同士の議論が面白いのは勿論だが、この言を通して青年武士の矜持が伝わってきたのが良かった。日米の胸熱な理解に喜びを感じた。
菊池寛の船医の立場は、ペリー艦隊の船に乗り込んで、海外事情を知ろうとする、二人の青年を皮膚病理由に船から下ろす。しかし、彼らは捕らえられ、処刑されることになった。船医は自分の下船の判断が正しかったのか、苦悩する。