「天草の春」の感想
天草の春
あまくさのはる
初出:「九州路抄」日本交通公社、1948(昭和23)年9月15日

長谷健

分量:約19
書き出し:三月二十三日きのう越後からの便りに、越路はまだ深い雪の中で、春まだ遠くとあつたが、肥後路の季節は早く、菜の花も桜も今や満開、らんまんの春の姿である。しかしこの日は珍しく北の風が出て雲低く、さきがけた春の出ばなをくじかれた思いで、天草への船が三角港を出帆したころは、粉雪さえ落ちはじめ、デツキに立つてもいられない程であつた。けれども船数の少い航路のこととて、船室はぎつしり満員なので、レインコートのえり...
更新日: 2018/04/19
ec538f32331eさんの感想

70年経った今この地はどの様に変わったのかなと、感慨深く思った。完成度の高い紀行文。