孔子の 教えは 人の道を 中心とする。ほかの 宗教のように 死-魂-神を 重要視しないことが 特色であると 説く。このことが 限界でもあるような 感じは してきてしまう。
和辻哲郎の孔子は、論語が弟子たちによって書かれた問答集であり、論語という書名もその記載内容も戦国時代以降に、徐々に弟子たちによって編纂され、漢代には今の形になったのか?孔子は、人の生きるべき道を説き、倫理・道徳を説くが、迷信めいたものや、神様とかは語らず、答えようとしない。あくまでも現実主義で、人の生きるべき道のみに興味関心があった。古い時代が良かった、周の時代や諸制度が一番良く理想的であると、変革や新しいものへの起業者精神に乏しい凡人であった。孔子は論語で表現され、讚美されるほどの人物ではなく、後世、弟子たちがそういうふうにでっち上げたのかも? 『論語之研究』の武内義雄を讚美し、優れた研究家としている。孔子の論語を読むには、この武内義雄の著作がお薦めという。