「寺田さんに最後に逢った時」の感想
寺田さんに最後に逢った時
てらださんにさいごにあったとき
初出:「渋柿」1936(昭和11)年2月号

和辻哲郎

分量:約3
書き出し:去年の八月の末、谷川君に引っ張り出されて北軽井沢を訪れた。ちょうどその日は雨になって、軽井沢駅に降りた時などは土砂降りであった。その中を電車の終点まで歩き、さらに玩具のように小さい電車の中で窓を閉め切って発車を待っていた時の気持ちは、はなはだわびしいものであった。少し癇癪が起きそうになるまで待たされたあとで、やっと動き出したかと思うと、やがてまたすぐに止まった。旧軽井沢であったらしい。ここでもなか...
更新日: 2018/07/04
地球ガイア仮説さんの感想

何てことはない普通の文章。ただ、最後の頁の全くの空白が異常に恐ろしく感ぜられてしまった。恐らく青空文庫さんのシステムのせいなのだが、穏やかな筆の後の一瞬のうちに頭を殴られたような気分になる。