「鮎の食い方」の感想
鮎の食い方
あゆのくいかた
初出:「星岡」1932(昭和7)年

北大路魯山人

分量:約6
書き出し:いろいろな事情で、ふつうの家庭では、鮎を美味く食うように料理はできない。鮎はまず三、四寸ものを塩焼きにして食うのが本手であろうが、生きた鮎や新鮮なものを手に入れるということが、家庭ではできにくい。地方では、ところによりこれのできる家庭もあろうが、東京では絶対にできないといってよい。東京の状況がそうさせるのである。仮に生きた鮎が手に入るとしても、素人《しろうと》がこれを上手に串《くし》に刺して焼くと...
更新日: 2021/01/03
19双之川喜41さんの感想

 塩焼きが 一般的という。 鮎は 頭を 切られても 躍り上がる。 加賀の温泉の 橋の傍の 増喜楼の鮎の洗いは 美味であり 岩魚の洗いも あるそうな。 岐阜の雑炊▫加賀の葛の葉巻き▫竹の筒巻きは 芝居食いみたいなので 推さない。 胡瓜のような香りには 触れてない。 恐るべき美食道と思った。

更新日: 2018/06/08
fe574ac5290bさんの感想

魯山人でも、鮎は何度も食べて味を知るんですね

更新日: 2017/11/06
5772cf87d9f1さんの感想

懐かしい、子どもの頃は、美味しさが理解できないが、今は、美味しさが解るようになり、贅沢な食べ方を魯山人はしていたことを充分理解出来る。

更新日: 2016/12/03
7bfa71adb124さんの感想

さすが北大路魯山人! と言いたいところだが、そう落としてきたか! 面白かった! 鮎が食いたくなりました!

更新日: 2016/11/01
めがめがねさんの感想

さて、1ページ目で「うわ、SFだなあ」と思った人は落ち着いた方がいいくらいSFマニアであり、「生きた鮎、今なら東京でも食べれるんだよなー」、と感じた人は、運送屋か金持ちか、はたまたテレビで見た、まあその辺だと思う。1ページ目でこれだけ思いを馳せ、さて鮎の食べ方紹介かな?と読めばびっくり!鮎を擬人化して完全に恋をはじめるのだ。鮎なのに、恋、である。うまいのはわかる、わかるが、どうなるんだ?で、結局塩焼きである。化粧で着飾った女より、素朴で無垢な女というわけだ。妙に純文学を感じる回しで好きな鮎の食べ方を語ってくれる。鮎で鯉でめで鯛、話だとおもいませんか?

更新日: 2016/03/14
32b8c37bed81さんの感想

鮎の薫りがしてきた