「鰻の話」の感想
鰻の話
うなぎのはなし

北大路魯山人

分量:約9
書き出し:私は京都に生まれ、京都で二十年育ったために、京、大阪に詳しい。その後、東京に暮して東京も知るところが多い。従って批判する場合、依怙贔屓《えこひいき》がないといえよう。うなぎの焼き方についても、東京だ大阪だと片意地《かたいじ》はいわないが、まず批判してみよう。夏の季節は、どこも同じように、一般にうなぎに舌をならす。従ってうなぎ談義が随所《ずいしょ》に花を咲かせる。うなぎ屋もこの時とばかり「土用の丑《...
更新日: 2015/09/26
ジローさんの感想

もう何十年も昔ですが、子供ながらに竹の筒で鰻を捕っていました。中にしその葉っぱとドバミミズを入れ、口の部分にミミズを擦り付けて匂いをつけました。そして、夕方川岸の方に浸けて石で覆い、翌朝早くあげに行くと何匹もの鰻が入っていたものでした。 家に帰ると母親が、釘で鰻をまな板に打ちつけて小刀で背開きしました。鰻は暴れるしヌルヌル滑るので濡らした新聞紙で押さえていました。 蒲焼きにした鰻は当時も御馳走ではあったのですが、高級というイメージはなかったです。今は昔の話です。