「愛」の感想
あい

岡本かの子

分量:約5
書き出し:その人にまた逢《あ》ふまでは、とても重苦しくて気骨《きぼね》の折れる人、もう滅多《めった》には逢ふまいと思ひます。さう思へばさば/\して別の事もなく普通の月日に戻り、毎日三時のお茶うけも待遠しいくらゐ待兼《まちか》ねて頂きます。人間の寿命に相応《ふさ》はしい、嫁入り、子育て、老先《おいさき》の段取りなぞ地道に考へてもそれを別に年寄り染みた老け込みやうとは自分でも覚えません。縫針の針孔《めど》に糸は...
更新日: 2022/05/22
ローズさんの感想

最後のくだり好き。情熱的な女子だと思う。

更新日: 2019/09/30
19双之川喜41さんの感想

 犬であれば  さかりがついたと言う いい方をするけど 人なので  俄かに 春情を 催したと  言うことに なろうかと 思われる。 母の仕上げた着物を 届ける先の 男性が 彼女の 果てしない 妄想と空想の 相手であるけど 冷水を ぶち撒けられるような 結末が待っている。

更新日: 2018/10/16
dc5f588a087aさんの感想

会話のない中にも、感情が動いている。 何も無いただ楽器の音が流れてるだけの空間。 その時の主人公の思いにヒシヒシと、もどかしさを覚えました。 自分が読解出来てるかは謎。

更新日: 2018/09/13
いちにいさんの感想

最後の文で、この女のプライドがプンプンする。けど、愛は苦しいもののよう。「奇跡的な存在の人」はこっちの愛など気が付かない。彼は「下級社員」だ!私の恋人である筈がない! けど、愛は苦しい。気が付くと、彼の中に飛び込んでいる。また現実に戻るのが尚更苦しい。 「汗」と比較してみよう! 「汗」では、外面(美人)と内面(白痴)を持つ女が登場。身分は高い。(金持ちの家の娘) しかし、 この「愛」では、彼の外面(イケメン?)と内面(心)に関する描写がない。ただ、身分が低い。(下級社員) どこに惚れたのかナ? 顔は細目?心はあっさり白だけど淡い青味がある?色で表現されてもねえ! やっぱ、わかんないや。

更新日: 2018/07/18
b5b88a981535さんの感想

愛について語る時、人は暴走します。だいたい理由の分からないことを言うわけですが、当人は本当にそう思っているのです。大爆発って感じです。

更新日: 2018/02/11
54609e12e7e7さんの感想

〈その人の中には確かに自分も溶け込まねばならぬ川が流れている〉

更新日: 2017/11/08
5772cf87d9f1さんの感想

心の中にに感じることを、素直に表現しています。言葉づかいが古典的でした。これもまた、良い印象でした。

更新日: 2017/03/15
ac6b70216ceaさんの感想

感情の流れに共感をおぼえました。 そうだったよなーと思いつつ読み進み、最後でにやりとしてしまいました。それが現実だし、かの子さんらしい!

更新日: 2017/03/04
炎天下の炬燵さんの感想

恋愛している女性なら特に共感し得る作品ではないかと思う。 心の中の葛藤が細かに瑞々しい表現がされていて読んでいて心が動いた。

更新日: 2017/01/11
katayon81201さんの感想

時代は違えど、想い人への募る想いや、会いたい、会えるのではないかという淡い期待を膨らませてヤキモキする様は、非常に共感できた。 また、そんな恋心をみずみずしく描写しながら、最後の一文で読者含めて現実を突きつけてオチ?をつけてるのがとても痛快だった。

更新日: 2016/11/22
bdd53005a915さんの感想

当人にとっての極限。世界に咲き乱れる色とりどりの花。

更新日: 2016/08/27
5d05c421a16bさんの感想

難しいけれど、人が人に出会うと言うことの複雑な感性が描かれています。誰にも出会わなければ平静な自分を保てるんですけれど、でもその人の内なる流れる音を聞くことでひとはせいちょうするのですね。

更新日: 2016/03/25
YELLOWテントマンさんの感想

こんなに愛しているのに、その人は平然としている、余裕なのかそれとも。

更新日: 2016/03/14
be4fa71bcc9dさんの感想

愛とは恋とはなかなか思い通りになら無いものだね~って横でニヤニヤしてやりたくなった(笑)

更新日: 2016/01/04
akiyon8さんの感想

難しい表現愛

更新日: 2015/08/18
万理さんの感想

よかった