最後のくだり好き。情熱的な女子だと思う。
犬であれば さかりがついたと言う いい方をするけど 人なので 俄かに 春情を 催したと 言うことに なろうかと 思われる。 母の仕上げた着物を 届ける先の 男性が 彼女の 果てしない 妄想と空想の 相手であるけど 冷水を ぶち撒けられるような 結末が待っている。
会話のない中にも、感情が動いている。 何も無いただ楽器の音が流れてるだけの空間。 その時の主人公の思いにヒシヒシと、もどかしさを覚えました。 自分が読解出来てるかは謎。
最後の文で、この女のプライドがプンプンする。けど、愛は苦しいもののよう。「奇跡的な存在の人」はこっちの愛など気が付かない。彼は「下級社員」だ!私の恋人である筈がない! けど、愛は苦しい。気が付くと、彼の中に飛び込んでいる。また現実に戻るのが尚更苦しい。 「汗」と比較してみよう! 「汗」では、外面(美人)と内面(白痴)を持つ女が登場。身分は高い。(金持ちの家の娘) しかし、 この「愛」では、彼の外面(イケメン?)と内面(心)に関する描写がない。ただ、身分が低い。(下級社員) どこに惚れたのかナ? 顔は細目?心はあっさり白だけど淡い青味がある?色で表現されてもねえ! やっぱ、わかんないや。
愛について語る時、人は暴走します。だいたい理由の分からないことを言うわけですが、当人は本当にそう思っているのです。大爆発って感じです。
〈その人の中には確かに自分も溶け込まねばならぬ川が流れている〉
心の中にに感じることを、素直に表現しています。言葉づかいが古典的でした。これもまた、良い印象でした。
感情の流れに共感をおぼえました。 そうだったよなーと思いつつ読み進み、最後でにやりとしてしまいました。それが現実だし、かの子さんらしい!
恋愛している女性なら特に共感し得る作品ではないかと思う。 心の中の葛藤が細かに瑞々しい表現がされていて読んでいて心が動いた。
時代は違えど、想い人への募る想いや、会いたい、会えるのではないかという淡い期待を膨らませてヤキモキする様は、非常に共感できた。 また、そんな恋心をみずみずしく描写しながら、最後の一文で読者含めて現実を突きつけてオチ?をつけてるのがとても痛快だった。
当人にとっての極限。世界に咲き乱れる色とりどりの花。
難しいけれど、人が人に出会うと言うことの複雑な感性が描かれています。誰にも出会わなければ平静な自分を保てるんですけれど、でもその人の内なる流れる音を聞くことでひとはせいちょうするのですね。
こんなに愛しているのに、その人は平然としている、余裕なのかそれとも。
愛とは恋とはなかなか思い通りになら無いものだね~って横でニヤニヤしてやりたくなった(笑)
難しい表現愛
よかった