北大路魯山人
素材の中に「美味」を見つける日本食と、調理の技法で「美味」を生み出す洋食なら、現代ではあまり味わわずとも旨く感じる洋食のほうが優勢なんですかね。いい素材はそれだけ高いし。
天下の美食家にして、出会った人のほとんどを敵に回したという魯山人の傲慢さがかいま見えるエッセイ。しかし、食や芸術の天才であったことも間違いなさそうです。