「伝不習乎」の感想
伝不習乎
ならわざるをつたうるか
初出:「星岡」1935(昭和10)年

北大路魯山人

分量:約12
書き出し:昔の料理は至極簡単なものであった。今日の料理は至極複雑である。しかし、どっちが本当に美味を持っていたかというと、昔の簡単な料理に軍配が挙がる。少なくとも今日の料理が次第にインチキ料理になりつつあることは争われぬ事実である。それはなぜかといえば、料理法は簡単素朴なものであったが、材料がしっかりしたものであったからだ。こんど某会館で魚料理を始めた。僕も開業の日に行ってみた。食べ物についてはぜいたくな紳...
更新日: 2019/11/04
19双之川喜41さんの感想

 料理の 見栄えを気にしすぎるのは 今も昔も 同じだなあと 思う。 良い材料を  見極めることの重要さを 最初に 強調している。 料理人と雖も 美的な 審美眼が やはりあるとないとでは  違ってくる とも言う。 魯山人の 要求水準が高いので  辟易するかしないかで  勝負がつくのだろうと 感じた。