あいびき といっても 挽き肉のこと ではない。偶然 野原の 茂みから 若い 男女の 密会を 盗み見る はめになった 男の 目から見た 逢い引きを 詩的に 活写している。少女は 遠い別れを 覚悟しているように 見え 怒涛のように 押し寄せてくる 別離を むかえる 哀しみに せめて 若者の 優しい言葉を 掛けてもらうことを 心の中で 望んではいるかのようにも 見受けられる。「何も不足----不足は無いけれど。何か一言。」の くだりは 心証に 焼き付いた。自然描写など トルストイを 越えているかのように 想えた。
小説っていいものだなって、はじめて思いました。情景と人物の描写によって、「自分」が自分であるかのようにその世界に引き込まれ、読後「自分」のような気持ちになりました。そして、読む前よりも人に対する気持ちが豊かになったように思えます。
読みにくかった 訳がどうしても古く、古文を読んでいるよう 一文が長く情景が思い浮かべにくい
よくわからなかった
ツルゲーネフイワンのあいびきは、ヴィクトルとアクリーナの秋の夕方の風景のなかでのやりとりの話。いつの間にか感情より、状景と季節の描写が主体となって、恋愛感情描写がぼやけている。
アクーリナの、 何も不足……不足はないけれど ただ何とか一ト言…… という言葉が、唇を迸る震える熱が、胸を震わす一葉でした。
情景の描写がすごい。
あいびき