橘外男
この時代の探偵小説作家の先生は本当に短い日常の出来事をも不思議な面白いベールで包んでくれる。
漢方薬をバカにしたら、言葉の壁が原因となって痛い目を見た。そんな様子がありありと目の前に出てくるような、とても生き生きとした文体で非常に読みやすかった。郷に入っては郷に従え。昔の人は上手いことを言ったことだ。
題名が面白いので読んで見た。今度風邪にかかったら葛根湯を飲んでみようかな。