「雷嫌いの話」の感想
雷嫌いの話
かみなりぎらいのはなし
初出:「旅」1952(昭和27)年8月

橘外男

分量:約31
書き出し:びしょびしょと、鬱陶《うっとう》しい雨が降っている。雨垂れの音を聞きながら、私は、このペンを握っているのであるが、この文章が雑誌に載って、世の中へ出る時分には、カラッと晴れた暑い夏がやってくると思うと、私は、何ともいえぬ憂鬱《ゆううつ》な気持になってくる。夏が、厭《いや》なのではない。夏につきものの、ゴロゴロピシャに、また二、三カ月、悩まされなければならぬのかと思うと、心底、気持が暗くなってくる。...
更新日: 2024/02/05
8eb05d040692さんの感想

面白かったです。雷って苦手な人、居ますよね。 私もどちらかと言えば苦手です。

更新日: 2019/10/15
19双之川喜41さんの感想

 今なら 雷センサーや 詳細な天気図を利用して 雷雲の到来を 予め察知することができるようにはなっているけど 当時は 雷嫌いな向きは あの重低音は 恐怖の的で 突然の襲来には 顔色を失ったと思う。

更新日: 2018/10/03
08f774265a3fさんの感想

犬が可笑しくてならない。また、このエッセイ集(?)の最後に向かってのエスカレート具合も素晴らしい。たかが雷、と笑っていられない人にとっては「素晴らしい」などと構えてはいられぬことかもしれないが。