「妖怪学講義」の感想
妖怪学講義
ようかいがくこうぎ

02 緒言

02 しょげん初出:「妖怪學講義緒言」1893(明治26)年8月24日

井上円了

分量:約53
書き出し:哲学館主井上円了述美妙なる天地の高堂に座して、霊妙なる心性の明灯を点ずるものはなんぞや。だれも問わずして、その人間の一生なるを知る。果たしてしからば、その一生中、森然たる万有を照見するものは実に心灯の光なり。しかして、その光を養うものは諸学の油なり。ゆえに、諸学ようやく進みて心灯ようやく照らし、心灯いよいよ明らかにして天地いよいよ美なり。吾人すでに心灯を有す、あに諸学の講究を怠るべけんや。これ余が...
更新日: 2022/04/05
ハルチロさんの感想

明治時代に膨大な書籍、資料ほか実地検証まで行って『妖怪』を学術的に解明しようされた著者の熱意に脱帽しました。本作品は、学術書としては、“ガイダンス”的部分ではあるものの、医学や哲学などの学術研究から『妖怪』の実態に迫るのか、を是非とも教示して頂きたと思わせてくれました。講義内容も是非読みたいです。