「軽井沢の夏と秋」の感想
軽井沢の夏と秋
かるいざわのなつとあき
片山広子
分量:約14分
書き出し:
三月二十四日にTが亡くなつた。その二日ばかり前に私は彼と会つて一時間ばかり話をした。その時も彼は空襲がだんだんひどくなるから母さんは早く軽井沢に行つた方がよろしい、自分たちもすぐあとから行くからと私を急かしてゐた。もし軽井沢から急に東京に帰れない場合は彼の妻の実家である岐阜県の大井町へ行つてみるつもりらしかつた。急に彼に死なれて私は疎開する気もなくなつたけれど、それから三月ばかり立つて六月中ばにや...
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更新日: 2022/04/05
阿波のケンさんさんの感想
終戦時の8月、軽井沢に疎開していた作者の様子が描いている。作者は堀辰雄の「菜穂子」の母親のモデルであり芥川龍之介の恋人であったとされており興味深い。
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