02 帚木
紫式部
人妻であろうが会って愛し合いたいという怖れを知らぬ光源氏。弟を使って近付こうとする策略も成功せず、悶々とする様子は現代では病的に映る。
箒木は 向こう側が 透けて見えるような 植物であるけど 空蝉を 擬(なぞら)えたにしては 源氏は 手酷く 拒絶され 私は そんなに軽い女ではないと 意地を 張りたかったのか 教養が 邪魔したのかは 判りにくいと 感じたのである。
藤壺は源氏の絶対的存在であるから、その1つの要素である「人妻」が当てはまるが故に藤壺と重ねられた箒木(空蝉)が哀れ。
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