03 空蝉
紫式部
姉への夜這いの水先案内をする弟小君。慎ましやかなのか大胆なのか現代の感覚では捉えきれないところがある。
こういうのを 夜ばいというのかは 分からないけど 薄暗い中で ことに及んで 途中で お目当てではないことに 気づいたけど 血気盛んなので 中断するわけもなく 以下続行となる。跡には まるで 蝉の抜け殻のような 着衣が 残されるので 情けない心持ちが 余計 巧に 記されて 見事と感じた。
衣を1枚脱ぎ置くこの巻に「空蝉」と題した紫式部には脱帽する。
間違えたのか?