「詩に関する話」の感想
詩に関する話
しにかんするはなし
初出:「白痴群 第六号」1930(昭和5)年4月1日

中原中也

分量:約11
書き出し:一、序近頃芸術は世界全般に亙つて衰へ、その帰趨を知らない。種々なる主義傾向によつて賑はつてゐるとは云へ、各人は衰弱し、独りゐては考へ込み、人と遇つてはカラ笑ひしてゐる。私も亦同様である。然るに今日私は過去五年間の暗中模索、傷ましき躁宴の後に、聊か芸術の泉なるものが依て以て存する所以に想ひ到つた。——どうぞ愚人の囈言も偶にはよいとして、私の語る所を聴いて貰ひたい。ありとある微分値の間を駆け巡り、今日...
更新日: 2018/01/08
尋ね人の糸さんの感想

皆さん中也を美化しすぎなんじゃないかと思う。 前にも書いたが、本当の、生きていた時はひどくめんどくさくて好かれるか嫌われるか、評価も両極端。 中原中也の本当の顔は大岡昇平が書いた通り。 美少年でも美青年でもなく、アザだらけのシワが多い人。 息子の文也くんを抱っこしてる写真見たこと有りますか。 大岡氏の言うとおりシワだらけだけど、笑った顔がとても良いんだ。 私が知ってる中也が唯一笑った顔だった。 それを分かってください。 漫画アニメの中也はカッコいいけど、実際に生きてきた中原中也は、情けなくて、ナンパしても駄目だったし、カッコいいとはいえない。 もうこの辺り、アニメと同じだったんだよねー☆結婚してないんだよね、中也はとか言う女が多過ぎて、怒りの投稿でした! 結婚して嫁に二人子供を生ませたんだよ、嫁さんに勝てないよ!

更新日: 2016/11/12
夕海子さんの感想

最後の5行に、ぎゅっと、詰まっている気がします。

更新日: 2015/09/08
17e8ffb245d4さんの感想

いくつかの二元論によって詩に関する話を進める中、もっとも刺激的なのは、当時騒がれていた唯物論に対し、唯物論を顕揚するときほど人が唯心的であることはないという鋭い観察だろう。