「分らないもの」の感想
分らないもの
わからないもの

中原中也

分量:約14
書き出し:一「福岡から、お客様がみえました」——さういふ下女の取次ぎの言葉を聞いた時から、彼は脅えてゐなくちやならなかつた。福岡の客つて、それは彼の内の親類端だつたんだが、非常なブルヂョアであるのだ。そしてその客である奥さんは、彼をよく知つてゐながら彼の父とも母とも一面識さへなかつたのだ。勿論彼の家に来るのも初めてだつた。で、それだけでも何だか、彼は客として来る者に対する責任を感じてゐた。だがそれで彼は脅え...
更新日: 2024/05/05
19双之川喜41さんの感想

 福岡から 客が 来たのは 何か 様子を 偵察に 出向いてきた ようでもあり 引け目を 感じたりする。その 金持ちに 対する 気後れを 挽回するために 自作の「夏の昼」という 詩を思い出して こんな 良い詩を書く 俺を 落第生だと 思って いやがると 形勢を 密かに 立て直しにかかるあたりは すこし 面白いかもしれないと 想った。

更新日: 2021/09/03
bc43847ac151さんの感想

S子が一体どんな人のところに行くか気になった。

更新日: 2018/08/31
いちにいさんの感想

弱い者(女)には注意もできるが、強い者(屈強な男)にもできるか?と彼は女に問われると、拡大解釈したり話の対象を変えたりすると、飯食う時間も無くなる、と答える。はぐらかし方としては面白い。女は、そうかしら?と答える。普通なら、どういう意味?、と問い返すだろうに。 「そんなになんでも延長したり質の問題にして考へていたりしてたら御飯も食う時間がなくなりますよ」 今度、このフレーズ真似してみよう、と思う。中也もそんなセリフ書いてたわね!なんて答える女に出会いたいものだ。

更新日: 2018/03/10
芦屋のまーちゃんさんの感想

途中で読むの止めました