「停車場にて」の感想
停車場にて
ていしゃばにて

小泉八雲

分量:約8
書き出し:明治二六年六月七日きのうの福岡発信の電報によると、当地で逮捕された兇徒が、裁判のために、きょう正午着の汽車で熊本へ護送されるということだった。熊本の警察官が、この兇徒を引取るために福岡に出張していたのである。四年前、熊本市|相撲町《すもうちょう》のある家に、夜半、盗人が押し入り、家人らを脅して、縛り上げ、高価な財産を盗んだ。警察がうまく追跡して、盗人は二四時間以内に逮捕されたので盗品を処分すること...
更新日: 2016/05/25
5bb1ced16906さんの感想

 読み進むうちに、酸鼻というのか、涙が溢れてきて、感動で、胸塞がれる。 殺人犯、寡婦、幼子、巡査、群衆、著者、ことごとく、涙ぐんでいる。「憎くて殺したのではない。怖かったのだ。」と、言われても、何やら、空しい。 日本的な光景と、見たのかもしれない。又4