「支那史学史概要」の感想
支那史学史概要
しなしがくしがいよう

――史記より清初まで――

――しきよりしんしょまで――

内藤湖南

分量:約41
書き出し:史記が出來てから、その次の代に、史記の後を繼いで出來たものは漢書であるが、この兩者の間に出來た差異の一つは、史記が通史であるのに對して漢書が斷代史であるといふことである。その後の歴史を作る人、殊に支那で正史として取扱はれた歴史を作る人は、編纂の便利であるといふ點から、皆な漢書に倣つて斷代史を作り、史記に倣ふものはしばらくなかつた。これは後に問題になり、歴史は通史に書くべきものであつて、斷代史は眞の...
更新日: 2016/12/16
b9ef941530ccさんの感想

内藤湖南のシナ歴史学の変遷は、孔子の春秋の歴史記述の方法から、史記の紀伝体が歴代史の主流となり、漢書で断代史が書かれ、通史は書かれる事は少なくなった。宋時代になって、司馬光が資治通史鑑を書いて、編年体となる、